訪問業者に「棟板金が浮いてる」と言われた時の対処方法プロが解説

スレート屋根の棟板金の写真 屋根修理

近所で工事をしているリフォーム業者に「棟板金が浮いていますよ」「点検しましょうか?」と言われて、どうすれば良いのか迷っていませんか?

棟板金とは屋根のてっぺんにある金属製のカバーですが、訪問販売業に劣化を指摘されやすく、安易に点検を依頼してしまうと、張り替えなどの大きな工事を提案されるケースも少なくありません。

そのため、結論からお伝えすると、訪問業者に「棟板金が浮いてる」と言われても、鵜呑みにせず、信頼できる他の業者で点検をしてもらうのが最善の解決策になります。

このページでは訪問業者に「棟板金が浮いている」と言われた時の対処方法について具体的に解説します。

「棟板金の浮きを指摘する訪問販売業者の特徴や、点検を依頼するべき業者の探し方など、「棟板金が浮いている」と言われた時の対処方法についてまとめました。

是非、最後までお読みいただき、参考にしてもらえれば幸いです。

「棟板金が浮いてる」 は悪質な訪問販売の手口

/釘が緩んで、浮いた棟板金

屋根の棟は構造的に雨漏りが発生しやすく、棟板金を被せて雨仕舞をしています。

棟板金は屋根の中でも負荷のかかる箇所になるため、必ずと言って良いほど、経年劣化で釘が浮いて棟板金も浮くようになります。

このように棟板金は劣化しやすく、定期的に点検が必要な箇所になるため、「棟板金が浮いているますよ」「点検しましょうか?」と棟板金の劣化をキッカケに飛び込みの営業をしてくる悪質な業者も多いです。

点検などを依頼してしまうと、棟板金が浮いていなくても、無理矢理道具を使って浮かせてしまう可能性もあるので注意が必要です。

まずは、実際に棟板金が浮いていると言われた事例をご紹介します。

【事例1】棟板金が浮いているのが見えた

突然、近所に来ていたリフォーム会社の営業マンに、「棟板金の釘が抜けて棟板金が浮いている」と言われた。

近くで工事をしているのでその後であれば、屋根に上がり詳しく棟板金の状態を詳しく見れると点検の提案をされた。

ちょうど、休日で家にいる予定だったため、点検をお願いした。実際に点検をしてもらうと棟板金だけではなく、屋根の下地(防水シートも)劣化しており、このままだと雨漏りがすると言うことでカバー工法による屋根の張り替えを提案された。

ちょうど今週でいっぱいで近所の工事が完了して、足場費用が安くできるとのことで即決による契約を迫られた。

このようなケースは点検商法呼ばれる訪問販売業者がよく使う営業手法です。

屋根の棟板金の浮きを入り口に施主様に近づき、高額な屋根工事を提案する営業手法です。

実際は何も劣化が発生していないことも多く、悪質な業者になると、棟板金を壊したりするため注意が必要です。

そもそも、プロの目から見ても棟板金の釘の浮きや、板金の浮きは地上から目視で確認するのが難しい場所です。

【事例2】近くで工事をしているので挨拶に来ました

近所で屋根工事をしている業者が挨拶にきた時に、「棟板金が浮いているのに気がついた」「修理しないと雨漏りがするので気をつけた方がよいですよ」と言われた。

とても心配になり、担当者どうすれば良いのでしょうか?と質問をしたところ、現場のお昼休みに応急処置だけでもしましょうか?と提案された。

実際に屋根に上がり応急処置をしてもらった時に、屋根の防水シートの劣化も見つかり、応急処置だけでは対処できないと言われ、屋根材全体を張り替えるカバー工法を提案された。

こちらも先ほどのケースと同じく、訪問販売業者による点検商法の手口です。

訪問した理由が違うだけで、棟板金の浮きを入り口に、カバー工法などの高額な工事を提案する営業手法になります。

その後、私がセカンドオピニオンとして施主様の屋根を点検させていただきましたが、棟板金の

釘が浮いているだけで、屋根材自体も築20年ということで、塗装で十分にメンテナンスができる状態でした。

「棟板金が浮いてる」と言われた時の対処方法

それでは実際に、訪問販売業社から「棟板金が浮いている」と言われた時にどうすれば良いのでしょうか。ここからは「棟板金が浮いている」と言われた時の対処方法を解説します。

屋根に上がらせない

まず始めに、絶対に業者を屋根に上がらせないことが重要です。

屋根の点検は高所作業になるため、基本的に施主様の目の届かない場所での作業になります。

施主様自身も屋根に上がるのが困難なため、屋根の上は業者の独壇場になります。

実際に棟板金が浮いてなくても、「下地からやり直さないとダメす」と嘘の報告をされたり、最悪屋根を壊してしまうケースも少なからず存在します。

一方で、屋根に上がらせなければ訪問販売業者は何もできません。

このように「棟板金が浮いている」と言われても、絶対に屋根に上がらせずに地上から説明をしてもらうようにしましょう。

即決で契約をしない

訪問販売業者は施主様と工事契約をすることを目的としています。

そのため、屋根の点検後にメンテナンスや屋根工事の提案がありますが、絶対に即決で契約をしてはいけません。

訪問販売業者は言葉巧みに「すぐに工事がしないと雨漏りがする」「近所で工事をしているので今なら足場代サービスできます」など、施主様に考える時間を与えず即決で契約に持ち込みます。

そのため、どんなに営業マンお人柄が良くても、少額な修理であっても、絶対に即決はせずに、一度検討する時間を持つことが重要です。

また、どんなに断っても、業者が引き下がらない場合は、いつも任せている業者がいるので不要です」と伝え、帰ってもらいましょう。

もし契約をしてしまった場合、契約から8日以内であればクーリングオフで契約を解除できます。詳しくは「屋根修理のクーリングオフの手順を初心者の方に分かりやすく解説」で解説しています。

他の業者にも見てもらう

棟板金が浮いていますよ」と言ってきた訪問販売業者だけで決めずに、必ず他の業者にも見てもらい提案内容や金額を比較することが重要です。

また、訪問販売業者を一度断っても、他の業者に屋根の状態をみてもらうようにしましょう。

訪問販売業者は屋根の劣化症状や建物の築年数などを見ながら、営業をかける家を決めています。

屋根の劣化を大げさに伝えてはいますが、築年数的に棟板金の釘が浮いているお家も数多く存在ます。

強風や台風で棟板金が外れたり、飛ばされてしまうこともあるため、信頼できる他の業者にも見てもらうことをオススメします。

屋根修理業業者探しは、外壁塗装パートナーズがオススメです。

外壁塗装パートナーズは、建築士が運営する外壁塗装の一括見積もりサイトです。

棟板金の修理や屋根塗装など、外装メンテナンスに特化した地域密着の優良業者から見積もりを取ることができます。

外壁塗装パートナーズは国家資格の建築士の有資格者が在籍し監修、運営しているため、建物の劣化や不具合に対応できる優良業者を無料で紹介してくれます。

もしあなたが、「信頼できる業者に依頼したい」と思っているのなら、外壁塗装パートナーズの利用をオススメします。

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まとめ

いかがでしたか。「棟板金が浮いている」と言われた時の対処方法についてご理解いただけたかと思います。

訪問販売業者に「棟板金が浮いていますよ」と言われても鵜呑みにせずに、信頼できる他の業者に点検をしてもらうことが重要です。

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